義経第18回「清盛死す」

ビデオ撮り逃した…(違うチャンネルで録画orz)ので簡易。こういう時は大河公式id:SnowSwallowさんの義経アンテナをフル活用です。

  • 清盛死す。今週はこれが全て。やはり夢破れた人間は体も蝕まれるのか。急速に老け込んだ気がします。
  • 渡哲也さん、最後の超熱演。迫真。ゾクゾク来ました。盛国(平野忠彦)邸での昔語りから、今わの際での遺言まで目が離せず。
  • 冒頭で海と捉えられた「よもぎのつぼ」、最後は火の海に没す。夢の象徴でもあり、清盛が死してなお一緒にありたいと思ったもの。それについて最後の仕事を伝えられたのは五足(北村有起哉)。夢についての事柄は、一門には託せなかったのであろう。一代で栄華を極めた彼も、生涯の夢関連だけは無念。数珠への想いも含め、そのことに死後ようやく気づいた様子の時子(松坂慶子)もまた、一番近くにいながらもそのことに気づかなかったのでこれまた無念。
  • 清盛の死の場面よりも、この「よもぎのつぼ」焼失の場面の方が、周囲の無理解や時代に対する彼の無念さや存在の大きさが感じられてグッときた。
  • 64。これは若いのか長生きなのか。この時代なら長生きなのだろう。
  • 今週も宗盛(鶴見辰吾)ぼっちゃまはダメっぽさ限界。後白河法皇(平幹二朗)の大根演技に軽々騙される。この人がこれから平家を引っ張っていく立場だとするともう…。実質一番の風格を持ちキレものだと思われる時子が政の表舞台に立てないのは痛い。常に頼朝の側に立ち家来衆の中でも我先に進言する政子と対比。
  • そもそも後白河法皇が見舞いに行く必要がないわけだが。法皇の方が立場は上なわけだし、今さらご機嫌取りする必要もなくなったしな。当然の行動か。人道的にはいかんだろうが。
  • 「後は宗盛に」ああ、宗盛しかいないんだ。こういう時、重盛が存命ならば、この後の運命も変わったかもしれないのに。少なくとも法皇に利用はされなそう。
  • 今週の「ひぃぃー。政子様が見てる」清盛が病に倒れた時、身罷った時、両方とも第一報を聞いたときの義経をじっくりと観察。義経の「これでかせが外れる」と言った発言の裏の複雑さを見抜いてますよきっと。蛇ですよこの人。
  • 清盛の死に泣く人。時子は号泣。宗盛は呆然と涙を。五足はむせび泣き。そして義経は静に一筋の涙を落とす。最後のときに涙を流してもらえるということは、なんにせよ幸せな人生だったのですよ。
  • 一門に死を伝える宗盛。その片側には「これから清盛から宗盛の時代へと変わる」光が当たり、それと同時に、顔の左半分には「その後の平家の不安を感じさせる」影も付きまとう。常に一門を照らし、輝かしい光であった巨星・清盛が堕ち、さて今後の平家はどうなることやら。
  • 源氏の頭領、頼朝討つべしの嘘遺言を伝える時子。その時の様子を勝手に想像してみよう。
    宗盛「あの時そんなこと言ってたっけ!?でも母上が言うならそうなんだろうなー」
    知盛「あの父上が最後になって急に東国の源氏のこととはおかしい、何か裏があるやも。しかし母上には母上の考えがありそうだ」
    重衡「宗盛兄はともかく知盛兄が異論を挟まないのならこの遺言が真にせよ嘘にせよそれは正しい選択に違いない」
    時忠・盛国「源氏討つべし!平家頭領清盛殿の想いを果たすべし!」
    維盛・資盛「えーー!まじで源氏討つの!?」「俺こないだ惨敗したじゃーんやだよまた総大将になるのー勘弁してよー」
    ええ、妄想ですとも。
  • 時子の嘘は、宿敵である源氏の討伐ということ以上に、平清盛が死んだことで必然的にぐらつくであろう根幹を再強化する狙いか。平一門が今後繁栄するためには、長が死んだ今こそ大事ということであとうか。変わらぬ強さを見せるには、今動かずしていつ動く。とそこまで考えての戦略かどうかは知らず。ただの源氏嫌いという線もあるな。源氏の嫡男、義経の母親・常盤(稲森いずみ)には夫を寝取られてるし。
  • 手古奈(上原美佐)さんが気をきく人であろうがなかろうが、うつぼ(上戸彩)の分かりやすさといったらもう。そら初対面でも気づきますって。で、静御前はどこ行きましたかね?義経のこと聞きたかったらこの人に聞けばよーく分かりますようつぼさん(ニヤニヤ)。
  • 次週は源行家源義仲の「ザ・源氏流れ読めないーズ」の出番。勝手に名前付けてゴメーヌ。範頼?誰ですかそれは。もう一人の兄?ええー。