30日(7日目)お気に入りテキスト紹介

前回感想から10日経ち、すっかり遅くなってしまいましたが最終日です。この日はこれから挙げる以外にも良作テキストがゴロゴロしてるので一見の価値ありです。
除夜のテキスト祭
リアス式(サイト)
いきなりの「三倉茉奈・佳奈の判別」で一本釣り。思わず心の中でひよこの雄雌判別かと突っ込みました。これでぐっとつかまされた後も非常にバカバカしい話(いい意味で)が続き、楽しめました。個人的にはこの日前半のピーク。
絶望日和(サイト)
正直な話、いきなりの画像でその後の展開はうっすら読めるのです。しかし、それでもなお面白い。このテキスト祭の中でもトップクラスに長いのですがさくさくと、そしてクスクスと読めました。まずつかみの「先日の話」からきっちり引き込まれ、その後の怒涛のネタ披露も楽しめました。こういうタイプのテキストは、長さもあるので後半いきおいぐだぐだになりがちなのですが、このテキストは一つ一つのネタが練りこまれていてそういう印象を受けずに最後まで読めました。二番目の「っぽく」だとか巨人だとか好きです。レベル高いテキストを読んだなあと実感できました。
ドスコイヘクトパスカル(サイト)
かなり作りこんだ突拍子も無いコントを見せてくれました。個人的には(というか自分の能力では)作りこめば作りこむ程枠に収まってしまい、突拍子も無い発想力からはどんどん遠くへとテキストが逝ってしまうような印象(偏見?)があるので*1、このように作りこんだ上でトンでるコントが書けるのを見るとシンプルにうらやましく思います。脱帽。
アイスノン(サイト)
いやー、笑った。なんでしょうか。経験として頷ける部分もあるので笑えた、という点もありますが文章のテンションの放り投げっぷりにニヤリ。読めば分かりますが性格は文章にも現れるのだなといったところです。着いていけない高さでも無く、鬱になるほど低くも無く、真面目でもなく電波でもなく、ただちょうどよく心地よい、そんな文章です。虜。
人間道場(サイト)
大トリにふさわしい、分厚いしっかりとしたテキスト。ある種の理想です。「心残り」というキーが年末という時期に絡んできてじんわりと。内容は人情物を思わせながらも最後のオチでまた全く違うテキストへと変貌しました。好きな物語です。簡単な言葉で分かりやすく書かれていながら、けれど幼稚な文章とは絶対に言えない深み。こういうのもあるんだと思わせてくれ、一つのお手本としたいです。

最終日、以上です。この日は特に後半かなり良いテキストがぽんぽん読めて幸せでした。
尚、遅くなりましたが、この盛大なイベントを主催運営してくれたアルティメット・ジェッター・中村の中村さんには頭が上がりませぬ。非常に大変だったとは思いますが、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
ここまで読んでくれた読み手の方々へ。思うが侭に7日分好き勝手書いたので読みにくい感想となったであろうこと、ごめんなさい。人の書いたテキストに対する感想、思ってた以上に難しいものでした。どこがどう好きなのか、文章にして伝えるのってなかなか上手くいかないものですね。
また、ファンダメンタルストリングさんでは全テキストレビューがここよりもずっと確かな筆致でなされています。必読。自分も書き手の一人として、読み手の一人としてかなり参考になりました。
 
除夜のテキスト祭 ログ
そして、この除夜のテキスト祭の感想が終了したことで、晴れて究極テキストバトルTFC.5に参戦してきます。逆算すると、正直テキスト作り上げる余裕ぎりぎりってとこですが、頑張ります。

*1:分かりにくい書き方ですがなんとなくでも伝わるでしょうか?A型的テキストというかなんというか。