古畑任三郎

ビデオに撮って、次の日の夕食時(だいたい19:00~)に見るという変な見方をしています。よって本日分「ラスト・ダンス」は見ていませんが、二日分見たので簡単な感想を。本当は書かないつもりだったのでごくごく簡単に。ネタバレは微妙にありなので隠します。
1日目「今、甦る死」

  • ラストでようやくサブタイの意味が!
  • 藤原竜也、好演&怪演。子どもじみて狂い気味な役を演じさせてGJ。
  • 甘いものを食べ続け、計画を練る彼にL(デスノート)の姿を見る。
  • フィクションでしか見られないようなトリックも、元ネタの文字通りデスノートという存在によって説得力を出した。この手法、面白。「私なら誰もいない夜道でこっそり殺す」という天馬先生のいうことが正論だが、このキャラならこのトリックを選択する、という演出はたっぷりそれまでに見せてもらっていたので納得。
  • 藤原竜也が結局死んだ、というのは「すべて閣下の仕業」と同様。が、殺人をゲーム的に考え楽しむ犯人像としては観覧車での木村拓哉の事件に近い。あの時は古畑が初めて犯人に対して本気で怒って手を出した事件だったはずだがその時のラストでの対比を考え面白かった。
  • ラストでそれまでの一挙手一投足には全て裏の意図があったというトリックをばらす構成にゾクゾク。自分は先生が古畑の捜査をやけに嫌がる(演技)に違和感を持ったが、見る人が見ればもっと違和感やあらは見つけられただろうとは思う。しかし、こうもすっかりハメられると少なくとも自分にとっては上質のエンターテイメントとなりました。こういう脚本には憧れるなあ。
  • 初めてかな、一つの事件で(は)犯人を追い詰められなかったのは。「これほど完璧な殺人計画を、私は知らない」
  • 向島さん、退職。次の事件はホテルと繋がる。
  • 「ここほんとに東京都?」のかぶせ方。今回も小ネタでにやにや。

2日目「フェアな殺人者」

  • 次男なのにイチローかよ。
  • ハチローでいいじゃないか(笑)酷いか。
  • 向島さんが絡んでくるとは思ってたけど、こうまで中心人物とはね。
  • それにしても、犯人、それはフェアなんじゃない、ハンデを与えてるんだ。4番でピッチャーが下手投げをしてるようなもの。そういう意図でのあの演出だったりして。
  • 嘘を付けない男が一度だけ付いた嘘。「向島がサインを部屋で8時から1時間書いてた」というのがその嘘だとは思うけど、もう少し分かりやすい演出でもいいかなーと思う。
  • 最後の罠にかける部分(サイン入り○○)、あっさりしすぎというか。んー、加湿器でイチローに辿り着いた時点で実は勝負は付いていたのだけど。「明らかに怪しいが証拠は無い部分」を埋めるための罠があれかあ。ボールを見つけた時点で兄弟二人に絞れ、兄が自白したことでフェアな弟は名乗らざるを得ないから、別段罠にわざわざかけなくとも。ってそれは結果論か。全体的に物足りない感が少し。マッチ箱一つから不特定多数の人間の中の数人に一気に辿り着く手法はお見事。
  • うわ、エンドロールに役者名しか無かった!ついに向島さんの下の名前が明らかに!と思ってたのに。(今までは「向島巡査」だったっけ?多分今まで明らかになってなかったはず!?)徹底的に隠すつもりなのかな。こういうお遊び的な部分がとても好き。

以下既に終わってるはずの3日目を勝手に予想して笑われる予想

  • 1日目は兄弟で殺し合い、2日目は兄弟でかばいあい、という兄弟の絆の違いを暗に示しているので、3日目の予告を見ると双子の姉妹、のはず。その二人の関係性はどうなんだろう。そして、兄弟絡みの三作のラスト、任「三」郎の兄弟の話は出るのかどうか。
  • 1日目と2日目のストーリーを繋ぐ役だった向島さんが二話ラストで去った後、3日目の事件にそれまでの2日との関連性はあるのかどうか。2日目で夢を語った今泉が繋いだりしたら面白い。
  • ここまで出てないが、今まで溜めてたという意味で赤い洗面器の話はきっと出るはず。ファイナルということでついにオチが話されるのかどうか。
  • ラスト・ダンスというサブタイ、ファイナルであること、ラストシーンで古畑は果たして立っていられるのかどうか。今まで無かった犯人の悪あがき=警部補への反乱はあるのかどうか。
  • さて、3日目が終われば、完全版DVDのお知らせなどは入るのかな。
  • 2日目のイチローは保険のCM(確か)、松嶋奈々子は任天堂DS、とゲストがそれぞれスポンサーのCMで顔見世してるんですが、1話目の藤原竜也(もしくは石坂浩二)はCM出てたっけ?惜しいなあ。