某所コピペ

 

お互い18歳の専門学校生。
23日・・・25時間テレビが始まる前に一人暮らしの彼女の部屋で遊んでた。
で、もうすぐ始まるって時に俺が「25時間もよくやるよなぁ・・ってか25時間も全部見る人いんのかな?」って言ったら。
彼女が、「じゃあ25時間、一緒にがんばって見ようか?」って。。
俺もそれは「1日ずっと一緒にいる」ってことだから嬉しくてOKしちゃったんだけど。
「絶対に寝ちゃダメだからね!寝たら起こすからね!・・・あたしが寝ても起こしてね!」って彼女がやる気出しちゃってて。
結局、『真夜中も大かま騒ぎ』やってる最中に彼女はスースー寝始めちゃって。
全部見るって張り切ってたから起こしてあげてもよかったんだけど。
俺の隣で、肩にもたれて寝ている寝顔が可愛くてずっとそのままにしておいた。
朝起きて「なんで起こしてくれなかったの!・・・あぁ負けた」って。
いつから勝負になってたのか知らんけど、悔しがってる彼女が可愛かった。
彼女曰く24時間テレビとか長い時間やってるテレビは、「別に全部おもしろいわけじゃないんだけど一分でも見逃すとなんかショックなの」って言ってた。。しかも俺を25時間テレビにつき合わせるのは計画的だったらしい。
でも今まで一回も全部起き通して見たことがないと。起こしてやればよかったかな?

つまりほとんど見ずに早めに寝た俺は勝ち組、と。

初めてキスをした。なんとか唇に唇をうまく重ねて押し当てた。
吸うんだとか舐めるんだとか色々聞いてたけど、最初の最初からそんなことできるわけなかった。
抱きしめるのもうまく出来なくて、腕で輪を作ってその中に彼女を囲っていただけ。
息が苦しくなって口を離して、目を開いた。いつの間にか硬く目を瞑っていたみたいだった。
彼女の顔を見たらやっぱりぎゅっと目を瞑っていて、やっと開き始めたところ。
それを眺めていた。
気がついた彼女は「なによ、変な顔して」って言って俯きかけてから、フンという感じで顔を上げた。
その様子が彼女らしくて僕は思わず笑ってしまった。もちろん「微笑んだ」程度だったんだけど。
彼女はちょっと頬を上気させて、「何で笑うのよ、何かおかしかった?」と尋ねたので、僕は首を振って「そんなことない。」と応えた。
それからもう一度。今度は彼女の背中に手を回し、頭の後ろに手を添えて抱き寄せる事ができた。
いつだったかテレビで見たキスシーンを思い出して、顔を少し傾けて唇を寄せてみた。スムーズに重なった唇と唇はさっきより柔らかく感じた。
唇が離れるとおでことおでこをすり合わせるようにして息をついて、もう一度口を寄せた。
気がつくと、夕焼けは消えて公園の街路灯が点っていた。
「誰にも内緒だからね。絶対よ。」と念をおされて、僕らはやっと家路をたどり始めた。
「あーあ、よりによってなんでアンタなんかとキスしちゃったんだろ」
「これがばれちゃったら、舌噛んで死んじゃった方が増しだわ」
そう言いながら彼女は半歩前を歩き、片方の手のひらを僕に向けてひらひらさせていた。
これがいつもの合図。手をつないで帰ろうというしるし。
僕は彼女の手を取ってそっと握った。
[]そしてゆっくりその手を揺らしながら歩き出した。

「ぬぅ、あれは…!?」
「知っているのか雷電!?」
「うむ…あれはリアルツンデレ…まさかこの目にすることがあろうとは…」