ジーコの言う「自分たちのサッカー」って何?
いつも拝見しているtoroneiさんやhelgueraさんのエントリー、そして宇都宮さんのコラム(そしてリンク元のjian_si2003jpさんのエントリー)にたいがい言いたいことは書いてあるので、サッカーアジアカップとジーコジャパンに興味があってお暇があればぜひ読んでみてください。
今回の試合に関しては、守備に関しては今までで一番危なげなく、攻撃は疲れが見えてたし足が止まっても仕方ないかといった印象なのですが、鈴木→本山の交代はよかったと思います。両方に疲れの見えた後半、今日一番いい攻撃も本山が引っかきまわってから始まったものだと思います。ジーコのカードには小笠原と本山しかないのかという疑念は今回も付いて回りましたが。試合後のインタビューで宮本が「チームの雰囲気はいい」というのも「ほんとにあの起用方法で控えのモチベーションが高いの?」と邪推もしますが。
ジーコが三試合スタメンを固定し、控え選手との交代もほとんど行わなかったメリット
- 一戦必勝のチームスピリッツを与えて選手を鼓舞
- 勝てばグループ1位でヨルダンと戦える(韓国を避けられる)
- 同じ重慶で戦える(相手は移動+慣れない内地の気候)
- イランの強さからベストメンバーで行かないときつい
- ジーコが負けるのが我慢ならない
- 勝っているときはチームをいじるな
自分たちジーコのサッカー名前のある選手を出さないと視聴率が…
ジーコが三試合スタメンを固定し、控え選手との交代もほとんど行わなかったデメリット
- 暑い(湿度も高い)気候の中選手が疲弊する
- 控え選手のモチベーションが下がる(何のために連れてきたの?)
- 今後に向けて新しい選手の可能性を試せない(リスクマネージメント)
- 選手の酷使によって故障が出る可能性がある
- この試合の高くない重要性(グループ突破は決めている)においてターンオーバー制?をしくのは定石
いや、こんな状況の中、ジーコ起用にも気候にもイランの攻撃と削りにも耐えてよく頑張ったと言いたい。それにしてもチームは勝っているのに監督更迭論が自分の中で大きくなっていくとはこれいかに。
ま、まさかグループリーグはベストメンバーで勝ち抜け→不可解なスタメンで決勝トーナメント一回戦負けのWCup2002の再現か?!
それにしてもサカツクではこんなこととてもできませんよ。
どうせ休ませてくれないならピッチ上で休んじゃいましょうよ。それにしても最後のボール回しは、いろんな物事に対する声を出せぬ選手達の、せめてもの無言の抵抗、声にならぬ叫びに見えたのは、私だけでしょうか。
1万フィートの夏休み-vsイラン@重慶 大勝利でしょう。-
この風景が一番今日痛快でした。ジーコに対して、観客に対して(&実況に対して)。うーん、EUROのデンマーク対スウェーデンを思い出す。あの時も最後三分は攻め気0だったらしいですね。イランが全然チェックに来なかったのも残り時間と自分たちの状況をよく分かっていたからでしょう。
親愛なるジーコさん。本当にタイトル防衛を考えるならば、次のイラン戦は、実はそれほど重要ではないんですよ。そんな分かりきったことを言わせないでください――と。
日々是亜洲杯2004 ジーコ監督への伝言(宇都宮徹壱)
悲痛な願いもむなしく…。