某所コピペ

 

 車で飼犬を健康診断に連れてった帰り道でお隣さんを見かけ、
せっかくだから家まで送って行くことにした。お隣さんは犬好きな女性で、俺
のコーギーも良く遊んでもらってたし、お世話になってるしね。
 
 助手席に乗せて世間話しながらしばらく走ったら、そのうち彼女は
俺の犬を膝の上に載せて
「おまえ健康なんだって、良かったねえ」
 なんて、嬉しそうに話かけたりし始めたもんだから、なんとなくつられて
俺まで嬉しくて、ついつい饒舌になった
 
「隣に女の子が座るなんてものすごく久しぶりだよ、ここしばらく
 そいつ(犬)の指定席みたいなもんだったから」
「あれ?付き合ってる人とか、いないんですか?いると思ってた」
「いないいない、いるわけないって」
「作ればいいのに、彼女さんとか」
「そんな簡単にできたら苦労無いって。試しに付き合ってみる?」
「はい」
「え?」
「あ…」
 
 彼女、夏に引っ越してきたんだけど、ホントはその頃から俺のこと
気になってたんだって。
 もちろん犬が好きなのはホントだけど、うちの犬と遊んでくれてたのは、
ただ犬好きってだけじゃなかったんだって。
 恥ずかしそうにそんな話する彼女の顔を横目でチラチラ見てたら、こっちまで
ドキドキしてきて、家に着いてから服についてた犬の毛を取ってあげようとして
も、粘着テープのコロコロ一枚すらなかなか剥けなかったよ

11/11の話。

「試しに付き合ってみる?」
「もういるからムリ」
「ほら、難しいでしょ?」
 
という展開を読んでたんだけど
全く予想してないオチに本気でビックリした
一人が長かったしね
 
でも、うれしかったな
女の子の膝が大好きな
うちのエロいコーギーも喜んでる

11/12の話。

休日は俺の飼犬を散歩させに、彼女と二人で近所の公園に行ってきた
 外はもう少し寒かったけれど、うちのコーギーはダブルコートのモコモコ
だから、お構いなしで喜んでた
 
 「誰もいませんねぇ」
 「もういい加減寒いから、公園でデートって季節でもないしなぁ」
 二人で並んで遊歩道を歩きながらどうでも良い話をするだけでも、
隣に誰かがいるなんて久しぶりな俺は、思わずうれしくなる
 
 二人と一匹で誰もいない遊歩道をしばらく歩いた頃、あたりをキョロキョロ
見回してから、彼女は俺の顔を指差した
 「そこ、鼻の頭、ちょっと皮剥けてますよ、痛くないです?」
 「え?どこ?」
 どこかにぶつけた覚えも無いし、別に痛くもなかったけれど、心配そうに少し
首を傾げて見上げる彼女が気になったから、俺は彼女の目の前まで顔を
近づけた。鼻、見てもらおうと思って。そしたら、彼女の顔が急に近づいてきて、
 「ちゅ」
 「?」
 「えへへ、ひっかかったぁ、むぼうびー」
 
 普段の彼女の落ち着いたキャラクターからは想像も出来ない悪ふざけに、
俺はあっけにとられて、びっくりして、唐突に唇に触れた感触にドキドキして、
思わず持ってたリードを落としてしまった
 それから、ちょうど後ろから俺たちの横を通り過ぎていった、見知らぬ
自転車の女の子の後をノコノコついていこうとする女好きな我が愛犬を、
俺は慌てて追っかけた
 誰かと付き合うってこんなに嬉しかったっけ?とか思いながら。

11/24の話。
何故他人の話を追いかけているんだろう。とりあえず犬飼うか……。