空気が読めてません(俺が)

イラク人質事件について今まで何も書いてきませんでしたが、いろいろと思うところはあります。
聖戦アルカイダ組織、香田さん殺害の犯行声明(NikkeiNet)
(とりあえず最新の記事)
「無謀だが、姿勢評価」四ノ宮さん(情報元:電脳遊星Dさん)
正直、同年代の若者が殺されることにショックを受けてます。しかし、半年近くではあるけれどもバックパッカーをやってた観点から言わせてもらうとどのような事情や希望があろうとも彼は単なる無謀な若者であると思います。敢えて厳しく言えば、彼を「バックパッカー」と呼ぶのは本当のバックパッカーの人達に対して誤解を招くので、そう呼ぶのもやめて欲しいのです。無知な旅行初心者と言っていい。以前の三人の人質事件の時にも感じたけれど、現地の人を助けたいとか「真実を知りたい」とか(たとえどんな理由や渇望があろうとも)以前に自分の命とやりたいことを天秤にかけて冷静な判断ができてない人は海外(危険とされている場所)になど行くべきではないと思っています。そこのところは国に迷惑をかけるとか関係なく。彼に関しては正直状況判断能力に欠けていたと言わざるを得ないです。また他人(特に経験者)のアドバイスを素直に聞けない人物は情報収集能力と危機察知能力が必須のバックパッカーに向いてません。たまにいますが、被害にあったことをバックパッカーでない人に武勇伝のように語るバックパッカーは最悪です。被害に遭った金品で、どれだけ真っ当に働いて金銭を得ている現地の人とのバランスが崩れ同様の犯罪を誘発する可能性を増やしているかにまで思いを馳せて欲しい。
話がずれた。当然殺した側への理不尽や残された家族の悲しみも感じています。しかしそれ以上に(三人の人質が帰って来た時のように)彼のことを美化してしまうことは危険だと思っています。同様の人が増えても困るし、物事の根本的な解決にはならない(逆に言うと美談とすることで心理的に一定の解決を見せてしまう可能性がある)。全力で助けて欲しかったけど、それはまた別の話。
あ、久しぶりにメモらしく書きなぐってしまった。不快に感じた人、ごめんなさい。でもいくつかの記事(報道の偏りを指摘したり、彼を擁護したりする個人の記事も含め)を読んでの正直な感想です。